流れの縁に建つ家
春日 穏やかなりし日
春日 穏やかなりし日 河堤を行く
風 飄々として衣を吹き
花 馥郁と香る
止まりて見渡せば
天空 薄蘇芳のあざやかにして
地平 桐花の春雨にけぶるが如し
曲辺に小堂あり
女童の茶を勧むるに座すれば
眼前 将に 全山桃花に霞み
河水 滔々と流るるを見る